2016年10月31日月曜日

第40回記念 秋の古本まつり ー古本供養と青空古本市ー

『第40回記念 秋の古本まつり ー古本供養と青空古本市ー』リポート

 2016年10月30日、京都百万遍知恩寺で開催されている「第40回記念 秋の古本まつり ー古本供養と青空古本市ー」に、行ってきました。
日曜日ということもあり、なかなかの人出でした。
会場ではチャリティーオークションが行われていました。
 「人物中国の歴史」全冊セットは、参加して落札を目指しても良かったかな?
 他にはチャリティー百均コーナーや、
全集・大型本コーナーなんていうのもありました。
百万遍は、2~3年ぶりでしたが、天気もよく絶好の古本市日和でした。外国人のお客さんも結構見かけましたが、京都観光のついでに寄った、ってかんじでしょうか?
 会場は結構広かったんですが、各店の商品展示のレイアウトはもう少し頑張ってほしかったですね。何度も行ったり来たり回ったりしてましたから。
 あとで知ったんですが、製本一日体験なんてのもやってたんですね。ちょっと見てみたかった。

 今回の戦利品はこちら。
久々の二桁。ただ、好みのSFとホラーは不作でした。
  SFは二冊。
クリス・ボイス著「キャッチワールド」(ハヤカワ文庫SF)は物語の始まりが2015年(去年やん!)という設定が気に入りました。
「人類の子供たち」(早川書房)はディストピア物かな? 作者のP・D・ジェイムズは、「女には向かない職業」で有名なミステリ畑の女流作家。
魔法物二冊は上の「人類の子供たち」と3冊で500円だったので、ついでに購入。
「魔法ーその歴史と正体」(平凡社)の背表紙に図書館の分類用ラベルが貼ってあって「?」と思ったのですが、中に関西文理学院の蔵書印があったので閉校時に処分したものと思われます。
「太平天国 李秀成の幕下にありて」(平凡社東洋文庫)は、清朝末期の「太平天国の乱」で太平天国側にいたイギリス人、オーガスタス・リンドレーの作。1200円は、結構安い?
  この4冊は、百均コーナーで購入したもの。
「ハッキング防衛マニュアル」(データハウス)は、初版1999年のもの。当時のセキュリティ事情が知りたくて購入。
「失われたムー大陸」(大陸書房)はジェームズ・チャーチワード著の、有名なトンデモ本。
「世界教養全集 18」(平凡社)は、中国史関連の本が4作収録されたもの。
「世界の特殊部隊」(朝日ソノラマ)は、エンテベ救出作戦やムッソリーニ救出作戦、グリーンベレーなどの特殊部隊の本。

 今年開催される大きな古本市は、これが最後でしょうか。11月3日(木)まで開催されているので、興味のある方は行ってみてはどうでしょう。最寄り駅は私の場合、阪急京都河原町駅で下車。市バスG乗り場から3・17系統のバスに乗って、百万遍で下車。徒歩ですぐ近くの百万遍交差点を渡り左折。ちょっと分かりにくい場所にあるので注意が必要です。
上は百万遍周辺のバス停の地図です。四条河原町からだと「D」のバス停に着くので、赤丸の場所を目指して下さい。
 会場内は木が多く、根っこが出っ張ってる所があるので、足元にはお気をつけ下さい。

 来月の弁天町ORC200は中止だったなあ……。








2016年10月10日月曜日

第19回天神さんの古本まつり 第15回四天王寺秋の大古本まつり リポート

『第19回天神さんの古本まつり 第15回四天王寺秋の大古本まつり』リポート

 2016年10月9日、第19回天神さんの古本まつりと、第15回四天王寺秋の大古本まつりに行ってきました。

 まずは、大阪天満宮で開催されている第19回天神さんの古本まつりから。大阪市営地下鉄「南森町駅」か、JR東西線「大阪天満宮駅」で下車、市営地下鉄「4-A」出口またはJR「3」出口から地上に出て右へ、すぐの角を右に曲がると正面に大阪天満宮が見えます。
 手前には寄席の「繁昌亭」があります。
雨が心配でしたが、朝のうちに止んでくれて良かったです。地面は一部湿っていましたが。

百円均一コーナーも有り、なかなか盛況でした。会計は各店舗ごとに行う方式。海外作家のSFとホラーの文庫を多めに持ってきている店があってありがたかったです。

 一時間ほど回って四天王寺へ。地下鉄谷町線で「四天王寺前夕陽ヶ丘駅」で下車。徒歩5分ほどで四天王寺着。
北西側から中へ入りました。
地面の濡れているところが多かったですね。ほんと、止んでくれてよかった。会計はいくつかの店舗ごとに共同のレジが置かれている方式です。

毎回思うんですが、やっぱり規模が縮小しているようです。参加店が減っているのか、商品を減らしているのか。しかも来月の弁天町ORC200で開かれる予定だった古本市が、諸般の都合で中止になったという張り紙が……。

 なお、現在四天王寺は耐震補強工事中のようです。

あと、敷地内でのポケモンGOは禁止だそうです。


 今回の戦利品はこちら。
天神さんで買ったのは9冊。

「ゲートキーパー」上下(ソノラマ文庫)は草上仁さんの「スターハンドラー」シリーズの第三作。そういえば二作目をまだ読み終わってなかったな。
 R・A・ラファティの「九百人のお祖母さん」(ハヤカワ文庫SF)は、有名な本ですがなんとなく買いそびれていた本。
「ラブメイカー」(ハヤカワ文庫SF)は、ジョセフ・エルダー編/浅倉久志他訳の「性」をテーマにしたアンソロジー。作家はエドワード・ブライアント、ロバート・シルヴァーバーグ、バリー・N・マルツバーグ他。
「奇妙な関係」(創元推理文庫)はフィリップ・ホセ・ファーマーの初期短編集。
「魔界の盗賊」(ハヤカワ文庫FT)は、マイクル・シェイの中編集。裏表紙の「ラヴクラフト愛好者必読!」に煽られて購入。……表紙がエロかったからじゃないよ?
「李白」上下(岩波書店 中国詩人選集)は、武部利男注の李白の詩集。
「中国歴代家訓選」(徳間書店)は永井義男編訳の、中国の歴史上の人物が残した家訓を集めた本。

 四天王寺で買ったのは6冊。
気がついたらSFマガジンばっかり買ってました。今回は色んな店がSFマガジンを売ってました。

 1969年11・12月号は、マレイ・ラインスターの「彼岸世界」が掲載されていたので購入。
 1985年7月号は、フィリップ・レイサムの「グザイ効果」が掲載。山本弘さんの本でタイトルだけ知っていた作品。
 1988年5月号は、ヴァーナー・ヴィンジの「バーバリアン・プリンセス」目当てで購入。
 1989年7月号は、コードウェイナー・スミス、J・G・バラード、バリントン・J・ベイリー、イアン・ワトスン、フリッツ・ライバーという豪華なメンツと、草上仁さんが紹介されているコーナーが有ったので。
 1997年11月号は、ヴァンパイア・ホラー特集で、ロバート・R・マキャモンの作品が読みたくて購入。

 一日で二つの古本市を回るのは大変ですが、今回はなかなか良い収穫でした。特にSFマガジンが多く売られていたのが印象的でした。SFは良かったんですが、ホラーはさっぱりでしたね。「999」シリーズの「狂犬の夏」だけがないのはなぜなんでしょう。

 来年こそ、来年こそは、開催日程をずらしてください。年齢的、体力的につらいです。